「ファシリテーション」の内容がぴったり。脱線した議論の戻し方など会議で役立つ表現が学べる
記事作成日:2025年5月13日

TOEIC890点。自動車メーカー勤務・研究職・アメリカ駐在中。英語会議に参加するだけでなく、ファシリテーターを務めることに。普段の会議で使える表現を学びたくて、パタプライングリッシュを購入後にパタプラ会議&ファシリテーションも購入。2024年10月から利用。
内村さんの英語人生史
- 中・高
- 英語より理系科目の方が得意だった
- 大学院
- 工学部・留学経験なし
英語の成績は普通だった - 就職
- 自動車メーカーに入社
上司がアメリカ人で英語が必要に - 駐在
- 2年間アメリカへ赴任
- 以前在籍していた部署へ戻る
帰国後は英語を使う機会が減った - 駐在
- 再びアメリカへ
- パタプライングリッシュを開始
- パタプラ会議&ファシリテーションを開始
2回目の海外駐在。同僚の9割が英語ネイティブに
── まずは内村さんのご経歴やキャリアについて教えてください。
内村さん:大学院を卒業後、自動車メーカーに入社しました。今年でちょうど20年になります。
入社当初は研究所に配属され、材料研究を行っていました。その後上司がアメリカに戻ったのを機に、2009年の夏から2年間私もアメリカへ行くことになりました。
── 入社5年目でアメリカに行かれたのですね。帰国後、英語の使用率に変化はありましたか?
内村さん:帰国後は最初にいた研究所に戻ったのですが、5年くらいは英語を使う機会がなかったです。2016年頃から海外の関連会社と仕事をするようになり、また英語が必要になりました。
今は再びアメリカに来ています。2023年4月から2025年3月までの予定でしたが、赴任期間を延長し、2026年3月に帰国する予定です。
── 2年の予定だった駐在期間が3年になったのですね。現在のオフィス環境について教えていただけますか?
内村さん:私が今いるオフィスには約100名のメンバーが在籍しています。そのうち日本人は10名程度で、90%がネイティブという環境です。
研究発表での沈黙が英語学習の原動力に
── 社会人になってから英語学習を始めたきっかけを教えてください。
内村さん:大学院に在籍していた時に研究内容を海外で発表する機会があり、その時初めて「英語をもっと勉強しなければ」と考えるようになりました。入社して配属された部署の上司がアメリカ人だったことも大きかったです。
また、社会人3年目の時に再び海外で発表する機会を得たのですが、質疑応答で上手く立ち回れず…。この3つの出来事が本格的に英語学習を始めるきっかけになりました。
── 「これを思い出すと奮起する」など、ご自身の中で印象に残っている英語のエピソードを教えてください。
内村さん:まさに3つ目に挙げた出来事は強烈でしたね。発表自体は何とかなったものの、相手の質問は全く聞き取れなかったです。
アメリカでは「発表時間はその人に与えられたチャンス」と考えられているため、当時のアメリカ人上司も助けてくれませんでした。あの時の長い沈黙は今でも鮮明に思い出されます。
── これまでに取り組まれた英語学習について教えていただけますか?
内村さん:Smart.fm(現 iKnow!)を利用していました。また、会社側から毎年TOEICを受けるよう言われていたので、問題集を買ってスコアを上げるための勉強をしていました。
アメリカ人はよく喋る。日米で異なるファシリテーターの役割
── 現在、英語会議はどのくらいの頻度で行われているのでしょうか?
内村さん:英語会議は1日複数回行われます。私が管理しているチームは10名で、私以外は全員ネイティブです。この会議はテクニカルな内容がメインなので、主に話を聞く側として参加しています。
それとは別に、今年の4月から別の会議でファシリテーターを務めることになりました。参加者30名のうち日本人は3〜4名程度です。
── 英語会議で困っていたこと、課題に感じていたことがあれば教えてください。
内村さん:日本の会議では参加者から意見を引き出すようなファシリテーションが必要ですが、アメリカ人は本当によく喋りますし、会議で黙っていることはほとんどありません。
相手の発言を促すよりも、時間を守る、脱線した話を引き戻すといったスキルが求められるので、「日本とアメリカではファシリテーターの役割が違うのだな」と痛感しています。
今まさに、英語会議で役立つ表現が学べている
── シリーズ教材で学習を続けようと思った理由を教えてください。
内村さん:買切りであること、スピーキングに特化していることが決め手となり、2022年にパタプライングリッシュを購入しました。(内村さんのパタプライングリッシュのインタビュー記事「渡米して思ったより話せているのは、事前にパタプラをやっていた成果」)
その後パタプライングリッシュの担当の方から提案があり、社内で法人モニターを導入しています。私自身がパタプライングリッシュで効果を実感できたので、「日本側でも広げていきたい」と思ったからです。
パタプラ会議&ファシリテーションも元々購入するつもりでしたが、たまたま法人モニターで教材を試せる機会があったので、実際に使ってみてから購入しました。
パタプラ会議&ファシリテーションに出てくる用語と、私が普段参加している会議のイメージがかなり一致していて、使いやすそうだなと感じたのを覚えています。
※パタプライングリッシュは、パターンプラクティス×チャンクの独自メソッドで、スピーキングを技能として習得するパタプラのシリーズ教材です。
※パタプラでは企業向けに法人プランもご用意しています。
── 実際にパタプラ会議&ファシリテーションを使ってみて、いかがでしたか?
内村さん:ファシリテーターを務めるようになってから1ヶ月も経っていないので、まだ会議を上手く回せているわけではありません。「脱線を元に戻す」など、今まさに英語会議で役立つ表現が学べているので、実践でもどんどん活用していきたいです。
以前は緊張すると早口になってしまい、上司に「話すスピードが速い」と指摘されたこともありましたが、この点については意識しながら話せるようになってきました。
今は上司から「もっと積極的に議論できるといいのでは」とアドバイスをもらっているので、日本の会議のように合意を重視するのではなく、活発な意見交換ができるようになりたいです。
── 内村さんの英語力の変化について、周りの方から評価されたことはありますか?
内村さん:ネイティブの方も気兼ねなく私に話しかけてくれるので、「気を遣わなくいいレベルの英語力ではあるのかな」と感じる場面はあります。英語力については、あえて何か言われるようなレベルではなくなったのかもしれません。
特にファシリテーター用レッスンの内容がぴったりだった
── 会議参加者用レッスンの内容について、ご感想をお聞かせください。
内村さん:私が参加している会議ではテクニカルな話がメインなので、レッスンに出てくる表現をそのまま使っているわけではありません。ですが、単語を置き換えれば十分に使える印象を持っています。
相手に柔らかく伝えるような表現をよく使うので、LESSON5の"As far as I know,~"といった言い方は非常に役に立ちました。
※パタプラ会議&ファシリテーションでは、「レッスン」と呼ばれる会議参加者用レッスンと、「ファシリテーション」と呼ばれるファシリテーター用レッスンの2種類を用意しています。
── ファシリテーター用レッスンについてはいかがでしたか?
内村さん:こちらの方が私にはぴったりの内容でした。例えばLESSON11の"I appreciate the enthusiasm, but let's bring our attention back to the main topic."は、相手を傷つけずに議論を戻す良い表現だなと思いました。
"May I remind everyone that we have to finish by 4pm?"のような時間制限をリマインドする表現も、これから多用することになりそうです。
私の場合、進捗状況の確認などカジュアルな会議が多いため、LESSON1の内容は結構フォーマルな印象を受けました。私が参加する会議ではLESSON3のような「アジェンダの紹介」から入ることが多いです。
── 番外編のレッスンにも取り組まれましたか?
内村さん:はい。分数の読み方など数字には意外と分からない表現があるので、とても役に立っています。
※番外編は「オンラインMTGの英語」「数字の英語」が音声付で学べるレッスンです。オンラインミーティングで役立つ基本的なフレーズをはじめ、日常生活やビジネスシーンで必要な数字の表現も学べます。
── 現在の学習時間のタイムラインを教えてください。
内村さん:パタプライングリッシュの時と同様、通勤で車を運転している時にパタプラ会議&ファシリテーションをやっています。
行きに2レッスン、帰りに1〜2レッスン、合計3〜4レッスンという日が多いですね。推奨レッスンはその日のうちに全部終わらせるようにしています。
※推奨レッスンとは、記憶の定着を高めるためにエビングハウスの忘却曲線に沿って最適なタイミングで取り組むべきレッスンを推奨表示する機能です。
英語会議で参加者の意見を上手く引き出せるようになりたい
── パタプライングリッシュのインタビューで「2024年は拠点を代表して成果を発表していくような場面にも出ていきたい」と仰っていましたが、その目標は達成されましたか?
内村さん:そうですね。2024年12月に発表の機会があり、目標は達成できました。今年も8月に発表を予定していますし、それとは別にもう1回同じような場を作りたいと考えています。
今後は自分でプレゼンテーションをするというより、会議で参加者の意見を上手く引き出せるようになりたいです。パタプラ会議&ファシリテーションで学んでいることがきっと役に立つと思いますし、もう一段階上のレベルに行けるのかなと期待しています。
── 内村さんの今後のキャリアプランを教えてください。
内村さん:日本に帰国したら赴任前に所属していた部署に戻る予定です。アメリカの拠点との繋がりを保ちつつ、今後は人材育成にも力を入れていきたいですね。英語を使って仕事ができる日本人メンバーを増やしていけたらいいなと考えています。
── プライベートでは「これをやってみたい」など、何か計画はありますか?
内村さん:パタプライングリッシュの2回目のインタビューで「全編英訳された日本の漫画を読破してみたい」と話しましたが、当時読みたいと思っていた鬼滅の刃は読破できました。
今は鋼の錬金術師にチャレンジしているところです。大分読めるようになってきたので、全27巻読破したいですね。
パタプラシリーズの中で一番使いやすい教材だった
── メールやオンラインでのサポート体制はいかがでしたか?
内村さん:アップデートのお知らせやパタプラ会議通信など、適切なタイミングで新しい情報が入ってくるのはありがたいですよね。
パタプラ利用者の方が登壇されるセミナー動画を見れば教材の活用方法も分かるので、特にパタプラシリーズを使い始めたばかりの方は参考になるのではないでしょうか。
※パタプラ会議&ファシリテーションは買切り教材ですが、コンテンツ追加や機能アップデートを継続して行っております。そのため最新の教材内容に合わせて定期的に価格改定を実施しております。もちろん、一度購入頂いた方は追加料金なしで最新の教材内容をずっとご利用頂けます。
※パタプラ会議通信は、購入者に配信しているメールマガジンです。開発者の松尾先生から様々なトピックで、英語学習やグローバルビジネスパーソンにとって有益な情報を提供しています。
── パタプラ会議&ファシリテーションの一番のお気に入りポイントを教えてください。
内村さん:パタプライングリッシュより仕事に特化した表現が多いのが、パタプラ会議&ファシリテーションの特長だと思います。
英語で仕事をしている人にとって、パタプラシリーズの中で一番使いやすい教材なのではないでしょうか。パタプラ会議&ファシリテーションに出てくる表現は、実際の会議でそのまま使えるものが多いと感じます。
── 最後に、これを読んでいる方へメッセージがあればお願いします。
内村さん:当社では法人モニターを導入した結果、「パタプラ会議&ファシリテーションは難しい」という意見が意外と多く出てきました。
個人的にはパタプラ会議&ファシリテーションの方が使いやすいと感じていますが、まずはパタプライングリッシュから入り、ある程度慣れてからパタプラ会議&ファシリテーションに移った方が流れとしては良いのかもしれないですね。